生活

【失敗談】3年間で資金の8割を無くした「FX」

こんにちは、SUKEゴリです。

最近、SNSを見ていると「FX(外国為替証拠金取引)で億万長者になった」という人多いですね。
コロナで家に居る時間が増えたからでしょうか?

そのようなSNSを見て、
「私もやってみたいな」
「お金持ちになりたいな」
って思う人もいるかなと思い、過去の私の失敗談を記事にしようかなと思いました。

というのも、私も「お金持ちになりたい!」と思って約3年ほどFXをしていました。
結果はタイトルにある通り「大敗」で、現在はやっていません。
とはいえ、またFXを再開したいと考えています。

そこで、今回は「FXに興味がある人」へ向けて、実際にFXを3年やってみて思ったことや、失敗談を混えながら「FXがどんなものか」ということを解説していきたいと思います。

では、順番に解説していきます。

「始める」のは簡単

FXを始めることは非常に簡単です。

証券口座を開設して、入金する

FXは口座を開設する「証券会社」と、取引する「通過ペア(ドル、ユーロなど)」にはよりますが、5万円くらいあれば取引することができます。

海外FX口座をオススメされる人も多いですが、税制面を考えると国内FX口座の方がいいかなと思います。

ちなみに私はスキャルピング(数秒~数分でトレードするやり方)をやりたくて、「GMOクリック証券」で口座を開設しました。
「GMOクリック証券」はスマホアプリもしっかりしているので、スマホトレードを考えている人にもオススメです。

開設した口座に入金したら、トレードを開始できます。

「買う」か「売る」か

トレードは相場(取引される時の価格の動き)を見て「上がる」と判断したなら「買い注文」、「下がる」と判断したなら「売り注文」を行います。

例えば、
「1ドル=100円」の時に「1ドルの買い注文」を行い、「1ドル=110円」の時に「売り注文(決済)」した場合、「10円」の利益になります。

同じ値動きで、最初の注文が「売り注文」だった場合は「10円」の損失です。
やることはこれだけです。

これを大きな資金と、大きなレバレッジ(証券会社のお金を借りて、自己資金以上の取引をすること)をかけて行うと、一回のトレードで利益が「100万円」や「1,000万円」になります。

「利益」を口座から引き出す

獲得した「利益」は証券口座に即時反映されています。
そのお金を使いたい場合は、証券口座から引き出せばOKです。

税金は年間の利益の約20%です。年明けに大敗しても、「昨年末までの利益」に対して税金が課税されます。

利益が出たからと言って、全部使うと税金が払えなくなります。
年が明けたら、昨年の利益の中から何割か避けておくといいと思います。

「勝つこと」は難しい

「FXで勝っているのは全体10%」という言葉は有名です。
始める前は「自分はその10%に入るから大丈夫」と思っている人も多いのではないかなと思います。

やってみると「勝つこと」の難しさが分かる

「FXで勝っている人」の勝ちパターンは様々です。つまり、どんな人でも勝ちパターンが存在すると思っています。

FXは、「手法(トレードルール等)」と「相場」が上手く噛み合えば勝てると思います。

しかし、多くの人が勝てないのが実情です。
その理由は「自分の感情(メンタル)をコントロールできないこと」だと思います。

どれくらい「感情」がトレードに影響を及ぼすのかは、実際にお金を使って取引してみると分かると思います。

用意した資金の8割がなくなった

私はFXを初めて3年で用意した資金の8割が無くなりました。しかも、1年目で資金の6割を飛ばしています。

私が負けた理由は「メンタル」の問題もあると思いますが、次の理由もあると思っています。

勝っているプレイヤーと比較して、「勝つための努力」が足りていない。

ここで言う「勝つための努力」とは、
「知識、情報のインプット」「トレードルールの見直し、改善」「相場の分析、判断」などのことです。
FXは考えるべきことが本当にたくさんあります。

FXをやっていると忘れてしまいがちですが、お金の取り合いをしている相手は「人間」です。
相手と比較して、自分の方が「知識」や「技量」が劣っているならなら勝てるはずがありません。

自分の力量が分からない

「では、その努力をすれば勝てるのか?」と聞かれたら、「YES」と答えます。
しかし、勝てるようになる前に退場する(資金が無くなる)可能性があります。

無限に「時間」と「お金」があって、「勝つための努力」をすれば、誰でも勝てるようになる。

と私は考えています。

私もFXをしている3年間、努力したつもりです。
でも、努力の仕方が悪かったのか、単純に努力の量が足りていなかったのか、結果として「勝つこと」は出来ませんでした。
そして、
あと少し努力をしたら勝てたのか、またまだ努力が必要だったのか、それすら分からないまま「退場」となりました。

FXは、勝ちトレーダーでも「勝率100%」ではありません。
「自分の力量の向上」=「勝率の向上」ではないのです。
自分の力量が上がったか判断する方法は、「資金が増えたか」です。

それはつまり、
「勝ちトレーダー」になって初めて、自分が上達したことに気づける
、ということです。

「時間」と「お金」がなくなる

勝てないなら、「時間」と「お金」は確実に無くなっていきます。

そのような状態で、FXを続けることは「闇」の中にいる感覚に近いです。

自分が今どこにいて、どこに目的地があって、どこへ進んだらいいのか分からない。
ひどい時は、どこが地面なのか、自分は歩いているのかも分からない。

この様な状況でも、努力を継続できる人なら問題は「時間」と「お金」だけでしょう。

「勝ちトレーダー」に教えてもらうことができれば、すぐに勝てるようになるかもしれませんが、そもそも教えてくれる「勝ちトレーダー」が見つかる可能性は低いと思います。

いずれにせよ、勝てるようになるまで「時間」と「お金」は確実に無くなっていきます。
上達しているかどうかも分からないのに、目に見えて「お金」が減り、「時間」ばかりが過ぎていく状況を受け入れることが出来るかも考えておきましょう。

「やめる」という決断も難しい

「時間」と「お金」が無くなってくると、「もうやめよう」と思っても、なかなか「やめる」という決断が出来ません。

「サンクコストバイアス」です。

課金してやり込んだゲームをなかなかアンインストール出来ない、という経験はありませんか?

FXで負けている時に「やめる」というのは、その時点の負けを確定させ、取り戻す事を諦めることになります。
私もこれが原因で、結果的に3年トレードを継続し、トータル損失を増やしてしまいました。

世の中には「お金をかけずに始められること」がたくさんあります。
しかし、FXは始める時に必ず「お金」が必要いなります。

FXを始めると、このように「どつぼにはまる」可能性がある事を覚えておいてください。

FX初心者にオススメの本

大敗している私がオススメしても需要はないかもしれませんが、FX初心者にオススメの本を3冊紹介します。
実際にFXを始めてみると、いろんな問題にぶつかります。そんな時に読むと助けになるかな、と思います。

デイトレード(著者:オリバー・べレス、グレッグ・カプラ)

「負けが続いた時」「感情のコントロールができていない時」に読むといいです。

株取引の本ですが、「メンタル面」で非常に参考になります。
FX(本の中では株取引)をするにあたっての心構えや、メンタルコントロールの大切さ、損切りの重要性について学べます。

FXトレードに慣れてきてから改めて読んでも新しい発見があるような本で、私が1番読み返した本です。

高勝率トレード学のススメ 小さく張って着実に儲ける(著者:マーセル・リンク)

「トレードの改善方法が分からない時」に読むといいです。

「相場は複数の時間で判断すること」や「手法や資金管理、トレードプランの大切さ」について学べます。
専門用語も多いため、中級者向けかもしれませんが、トレード前に準備すべき事を教えてくれる本で、私自身、「もっと早く読んでおけばよかった」と思ったので紹介しました。

ちょっと値段が高い本ですが、図を使った解説がある本なので、紙の本の方が良いかなと思います。

FXチャートリーディングマスターブック(著者:井上 義教)

「トレード手法を組み立てる時」に読むと参考になります。

「テクニカル分析」について書かれています。
チャートの読み方や、各インジケーター(移動平均線やMACDなど)が得意とする事、苦手とする事が書かれており、自分の手法確立の手助けになると思います。

まとめ:悩むならやってみる

やろうか悩んでいるなら、やってみるのが1番です。

悩んでいても「時間」は消費しています。
なにより、
やってみないことには、自分が向いているのか、向いていないのか判断できません。

始めるなら早い方が良いと思います。
早く始めるほど、長く挑戦することが出来ます。

最後に1つ、ここまで読んでも「FXを始めてみようと思う人」にアドバイスをさせてください。

最初は「利益」を出すことより、負けても退場せず続けられるように少額で始めること。

私は、「利益」を出すことばかり考えて、最初から大金を入れ、「大敗」しました。
資金を用意したら、「何度も挑戦出来るように、小分けで入金する」ことをお勧めします。

もし、この記事を読んでFXを始めて、「勝ちトレーダー」になった時は、ぜひ私にも教えてください(笑)

ABOUT ME
すけごり
サイドFIRE目指す30代会社員。資産運用は高配当投資がメインで、年間配当額は40万円超。米国ETFのVYMが主力。現在、副業にも取り組んでます。